2019年10月12日土曜日

アクトス



アクトス15mg





アクトス15mg




内服の血糖降下薬は作用で大きく分類すると、「インスリンを出しやすくする薬」・「インスリンを効きやすくする薬」・「食事中の糖の吸収を抑えたり排泄を促す薬」の3つに分かれます。



アクトスは「インスリンを効きやすくする薬」に属する血糖降下薬です。



インスリンに対する身体の感受性を高めることで、インスリンを効きやすくして血糖値を下げます。



そのため「インスリン抵抗性改善薬」と呼ばれることも多いです。



肥満気味で、インスリンに対する感受性が鈍くなった方に適しています。



アクトス15mg



血糖は名前の通り血液中の糖分のことで、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンで血糖の量は調節されています。

通常体内では常に少量のインスリンが血液中に分泌されており、食後に血糖が上昇すると追加で大量のインスリンが分泌され血糖が下がるという仕組みになっています。



このインスリンが減少したり働きが悪くなると血糖値が上昇してしまい、正常範囲を超えると「糖尿病」となります。

初期の糖尿病はほとんど無症状ですが、放置すると手足の痺れ(神経障害)や壊疽、眼疾患(網膜症)、腎臓病(糖尿病性腎症)などの様々な重い合併症を誘発する恐ろしい疾患です。

血糖値を正常値内に保ちコントロールすることは、将来起こり得る疾患や命の危険を予防することに繋がります。



アクトスは薬学的には「チアゾリジン薬」に分類される薬です。

インスリンに対する身体の感受性を改善して効きやすくすることで血糖を下げるという作用から、「インスリン抵抗性改善薬」とも呼ばれます。

単独で使用する他、作用の異なる別系統の血糖降下薬と併用することも多いです。SU薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド系薬と併用可能です。



アクトスの主な作用は、「インスリン抵抗性改善作用」です。筋肉・脂肪組織などの末梢器官に血糖を取り込みやすくします。

組織に取り込まれた糖分は身体活動をするためのエネルギー源となって使用されます。血糖が取り込まれやすくなると血糖は下がりやすくなるのです。

これはアクトスがPPAR?という受容体を活性化することで、インスリンの感受性を悪くする作用を持つTNF-αという物質の働きを抑えるためだと言われています。



次に、「肝臓での糖新生抑制作用」があります。

肝臓には糖分が「グリコーゲン」という糖の前駆体のようなものの状態で貯蔵されています。アクトスはこのグリコーゲンがグルコース(糖そのもの)に分解されて血液中に放出されるのを防ぎ、血中の血糖値を下げます。?



また、「脂質減少作用」も持ち合わせています。

アクトスはPPAR?を活性化させることにより血糖値を下げると先述しましたが、PPAR?を活性化すると脂質が下がる作用があるため、結果コレステロールや中性脂肪などの脂質が低下します。

更に、それに付随してアクトスは動脈硬化の進行を抑制する効果もあることが判明してます。



様々な作用があるアクトスですが、インスリン分泌を増やす作用はないためインスリン分泌能のみが低下しているタイプの糖尿病の方にはあまり適していません。



アクトス15mg







アクトス45mg





アクトス45mg




内服の血糖降下薬は作用ごとに大きく3種類に分類されます。



「インスリンを出しやすくする薬」・「インスリンを効きやすくする薬」・「食事中の糖の吸収を抑えたり排泄を促す薬」の3種類ですが、アクトスは「インスリンを効きやすくする薬」に属する血糖降下薬です。



インスリンに対する身体の感受性を高めることで、インスリンを効きやすくして血糖値を下げます。臨床の現場では「インスリン抵抗性改善薬」と呼ばれます。



肥満気味で、インスリンに対する感受性が鈍くなったことが原因で血糖値が上がった方に特に向いています。



アクトス45mg



血糖は名前の通り血液中の糖分を意味します。血糖の量の調節は、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが担っています。

健康な方の体内では常に少量のインスリンが血液中に分泌されており、食後に血糖が急に上昇すると追加で大量のインスリンが分泌されて血糖が下がるという仕組みがあります。



このインスリンの分泌量が減少したり働きが悪くなると血糖値が上昇してしまい、正常範囲を超えると「糖尿病」となります。

糖尿病は治療せず放っておくと、手足の痺れ(神経障害)や壊疽、眼疾患(網膜症)、腎臓病(糖尿病性腎症)などの様々な重大な合併症を誘発してしまう恐ろしい疾患です。

血糖値を適切にコントロールすることは、将来起こり得る疾患や命の危険の予防に繋がります。



アクトスはインスリンに対する身体の感受性を改善して効きやすくすることで血糖を下げるという作用から「インスリン抵抗性改善薬」と呼ばれますが、薬学的には「チアゾリジン薬」とも言われます。



アクトスの主な作用は、「インスリン抵抗性改善作用」です。筋肉・脂肪組織などの末梢器官に血糖を取り込みやすくします。

組織に取り込まれた糖分は身体活動をするためのエネルギー源となって使用され、血糖は下がりやすくなります。

この作用は、アクトスがPPAR?という受容体を活性化することでインスリンの感受性を悪くさせるTNF-αという物質の働きを抑えるためだと言われています。



また、「肝臓での糖新生抑制作用」もあります。

肝臓には糖分が「グリコーゲン」という糖の前駆体のようなものの状態で貯蔵されています。アクトスはこのグリコーゲンが糖になって血中に送られるのを抑制し、血中の血糖値を下げます。 



更に、「脂質減少作用」も兼ね備えます。

アクトスはPPAR?を活性化させることにより血糖値を下げると先述しましたが、PPAR?を活性化すると脂質が下がる作用があるため、結果コレステロールや中性脂肪などの脂質が低下します。また付随するように、アクトスは動脈硬化の進行を抑制する効果があることも明らかになっています。



アクトスにインスリン自体を増やす作用はないため、主にインスリン分泌能が低下しているタイプの糖尿病の方にはあまり効果が期待できません。



アクトスは単独で使用する他、作用の異なる別系統の糖尿病治療薬と併用することも多いです。SU薬、α-グルコシダーゼ阻害薬、ビグアナイド系薬と併用可能です。



アクトス単独の使用だと低血糖は起こりにくいためその点は安心ですが、特に女性ではアクトス特有の副作用である浮腫(むくみ)が起こりやすいというデメリットがあるので注意が必要です。



アクトス45mg





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