2019年10月12日土曜日

アリセプト10mg



アリセプト10mg





アリセプト10mg




アリセプト10�rは、認知症症状の進行抑制薬です。

認知症にはいくつかの型がありますが、アリセプト10�rはその中でも「アルツハイマー型認知症」と「レビー小体型認知症」の症状進行を抑える効果があります。



アリセプトは、認知症関連の治療薬の中でも昔から使用され、今では世界中で活躍しています。特に、治療薬がないとされていた高度のアルツハイマー型認知症にとって、唯一の有効薬として注目されています。



発売当初のアリセプトは、軽度・中等度のアルツハイマー型認知症にのみ適応した薬でしたが、一日用量を5mgから10�rへ増量することで高度のアルツハイマー型認知症にも適応となりました。さらに、2014年にはレビー小体型認知症への適応も承認されています。



人間の脳は通常、神経伝達物質の働きにより神経間の情報伝達が行われ、記憶や学習ができます。



しかし、アルツハイマー型およびレビー小体型認知症になると、神経伝達物質の一つである「アセチルコリン」を産生する酵素の働きが低下し、アセチルコリン自体も減少してしまいます。



そのため脳内の情報伝達がうまくいかず、記憶障害や判断力の低下、見当識障害を引き起こすのです。



脳内には、先にご説明した神経伝達物質アセチルコリンを分解する酵素「アセチルコリンエステラーゼ」というものがあります。アリセプト10�rの有効成分ドネペジルには、脳内のコリンエステラーゼのみを阻害する働きがあり、分解を抑制することでアセチルコリン濃度を高める効果があります。



この効果によりアセチルコリン系の神経伝達が活発になり、記憶障害などの認知症症状を改善することができるのです。



認知症症状を改善できるアリセプト10�rですが、認知症を完治させる薬ではありません。そのため病気の進行を遅らせることはできず、薬の投与を中断すると急激に症状が元に戻る可能性があります。



生活に支障をきたす記憶障害などの症状を軽減して穏やかな生活を送るために、正しい用法・用量で内服できるよう家族や周囲の人のサポートも必要です。



有効成分ドネペジルの特徴として、内服後、血中の成分濃度が低下するためには長い時間がかかることが分かっています。



そのため、1日1回のみの内服で十分な効果を発揮し、利便性の高い薬です。



アリセプト10mg











アリセプト5mg





アリセプト5mg




アリセプト5 mgは、Eisai(エーザイ社)より発売されているアルツハイマー型およびレビー小体型認知症の治療剤です。



この二つのタイプの認知症の中核症状である認知機能障害の進行を抑制する効果があります。1錠当たり、有効成分であるドネペジル塩酸塩を5mg含有しています。



ドネペジル塩酸塩は、日本のエーザイ社が開発した化合物で、強力なアセチルコリンエステラーゼという酵素の阻害作用を有します。アセチルコリンは記憶の働きに関わる神経伝達物質であり、脳内のアセチルコリンの減少とアルツハイマー型認知症が関連あることが認められています。アセチルコリンエステラーゼは、このアセチルコリンを分解する酵素です。



ドネペジル塩酸塩は、アセチルコリンエステラーゼを阻害することで、脳内のアセチルコリンの分解を抑制します。その結果、アセチルコリンの濃度が上昇し、認知症症状の進行を抑制すると考えられています。服用後の血漿中濃度の消失半減期が長く、効果が持続するため、1日1回の服用で効果が期待できます。また、吸収されやすく、脳への移行率も良いため、5 mgの投与でも効果が期待できます。脳に移行しやすいため、その他の部位での副作用が少ないことも特徴の一つです。



日本では、1999年より軽度から中等度のアルツハイマー型認知症に使用が認められました。その後、高度アルツハイマー型認知症にも効果があることが臨床試験で確認されましたので、重症度に関係なく使用できるようになりました。



さらに2014年にレビー小体型認知症への適応も追加となりましたので、現在はこの二つのタイプの認知症における「認知症症状の進行抑制」で用いられています。世界でも幅広く使われており、ドネペジル塩酸塩は、現在約100ヶ国で使用されています。



アリセプト5mg





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