2019年3月31日日曜日
ジネット35
女性機能の発達、妊娠・出産、身体機能など生涯に渡り多くの機能に深く関わる重要なホルモンである女性ホルモンには卵胞ホルモン「エストロゲン」と黄体ホルモン「プロゲステロン」の2種類があります。これらのホルモンの増加・減少から生理周期のリズムや妊娠出産が成立しています。
低用量ピルは少量のエストロゲンとプロゲステロンを含有する女性ホルモン製剤です。ごく少量の女性ホルモンを補充することで女性自身で生理や妊娠をコントロールし、パートナーに頼らずに避妊をすることができます。非常に高い避妊効果があり、正しく服用した場合の避妊率はほぼ100%です。
低用量ピルは3つの作用によって避妊効果を発揮します。
1つ目は排卵抑制作用です。低用量ピルによって脳下垂体が「女性ホルモンがたくさん分泌されている=妊娠状態」と認識するために排卵が起こらなくなります。
2つ目は子宮内膜の増殖を抑えて受精卵を着床しにくくする作用です。子宮内膜が増殖せず薄いままだと着床しにくい=妊娠が成立しにくくなります。
3つ目は、黄体ホルモンの作用によって子宮頚管(子宮の入り口)の粘液を変化させて精子の子宮への侵入を防ぐ作用です。
このように3段階において妊娠を回避する作用があるため高い避妊効果を発揮します。尚、服用を中止すれば排卵は再開します。
低用量ピルは排卵を抑制することで卵巣や子宮を休ませてホルモンバランスを整えるため、避妊目的以外にも月経困難症、PMS(月経前困難症)、子宮内膜症、不妊症、更年期障害、難治性の大人ニキビなど多くの治療に対して有効です。
ジネット35は有効成分として酢酸シプロテロン(黄体ホルモン)とエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン)を含有する新しい世代の低用量ピルです。インドの大手ジェネリック医薬品メーカーシプラ社から販売されています。
ジネット35は海外では非常に有名な低用量ピル「ダイアン35」のジェネリック医薬品であり、同成分・効果でありながら低価格で購入できます。副作用が少なく、小柄なアジア人向けだという呼び声が高いです。
有効成分の酢酸シプロテロンは従来の低用量ピルの黄体ホルモン製剤にはなかった「男性ホルモンを抑制する作用」を持っています。そのため男性ホルモンの優位が原因で起こる大人ニキビに対して従来のピルより高い改善効果があり、海外ではニキビ治療に特に多く使用されます。
この作用によって男性型の多毛症や抜け毛に対しても改善効果が期待でき、更に巷では女性化希望の男性でも本剤を愛用している方が多いと言われています。(男性が服用する前提で開発されていないので、決して自己判断で安易に服用しないでください。)
ジネット35
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